今日へ
初めての夜行バス、
少し早くついた乗り場には既に先客がいて、
みんながみんな何かの目的を持って来るその場所は夜にしてはうるさく感じた。
座席についてアナウンスを聞き、
隣の人とぶつかって、お互いにすみません。って謝ったりして誰かを感じるんだ。
バスはやがて消灯され、あたりは暗くなる。
静まり返った暗い車内、
少し窮屈な座席、
隣の人の携帯の明かり、
誰かが小さく咳き込む音。
いつかそれらの事も忘れ僕らは眠りにつく。
別の目的で偶然居合わせた僕らを、
何億といる人口の中で偶然居合わせた僕らを、
どうか暖かく見守ってほしい。
そしてできる事ならみんながみんな無事目的を果たせますように。
朝がきてやっと書きたい事がまとまった。
今日も私は生きてる。全力で息をしよ。
photo:tim